
同じ Seedance 2.0 でも、抽選のように見える作品と、監督が撮ったような作品があります。差は多くの場合カメラの動き・切り・構成にあります。この Seedance 教程 では、カメラワークを再利用できるモジュールに分解します。
一、まず理解:質感の差はどこから来るか
動画は静止画の連続ではなく、カメラの動き・景別の切り替え・リズム設計の結果です。
Seedance 2.0 はすでにカメラ言語をよく理解しています。足りないのは構造化されたプロンプトです。
二、7つの基本カメラワーク(必須)
複雑なショットの土台になる7つ。Seedance 2.0 は安定して認識します:
| 運動 | プロンプト | 用途 |
|---|---|---|
| ドリーイン | ゆっくり寄る / クローズアップへ | 細部強調、焦点 |
| ドリーアウト | ゆっくり引く / ワイドへ | 環境提示、締め |
| パン | 左パン / 右90度 | 空間の提示 |
| チルト | 上に / 下に | 登場、高さの提示 |
| オービット | 軽い回り込み / 半回転 | 立体表示 |
| トラッキング | 安定跟拍 / 横追い | 没入感 |
| 固定 | 固定ショット / ミディアム固定 | 対話、ドキュメンタリー |
最も安定した商品展示:寄る → 回り込む → 引く。
三、応用の組み合わせ
2つの運動を重ねると質感が上がります。1ショットに1組み合わせまで:
| 組み合わせ | 例 | 効果 |
|---|---|---|
| プッシュプル | 寄ってからゆっくり引く | どんでん返し、感情転換 |
| トラック+オービット | 歩行後に正面へ回り込む | 視点転換 |
| クレーン+パン | 上昇しながらパン | 空撮感、空間展開 |
| ハンドヘルド | 軽い揺れ、ドキュメンタリー風 | 臨場感 |
| POV | 主観視点 | 没入 |
| ローアングル | 下から見上げ | ヒーロー感、迫力 |
四、映画用語レベルの指示
Seedance 2.0 は一般的な映画用語を理解します。1〜2語で十分:
| 用語 | プロンプト | 効果 |
|---|---|---|
| ドリーズーム | Dolly Zoom / プッシュプルズーム | 空間の歪み、心理的圧迫 |
| ワンカット | カットなし / 一鏡到底 | 流れる叙事、没入 |
| ダッチアングル | 傾斜構図 / ダッチアングル | 不安、緊張 |
| スローモ | スロー / 升格 | 儀式感、決定的瞬間 |
| マッチカット | シームレス転換 | 滑らかな切り替え |
| スパイラル | 螺旋回り込み | クライマックス、エネルギー |
コツ:専門用語は詰め込まない。1ショット1〜2語+基本運動が最も安定します。
五、景別と叙事シーケンス
景別は視聴者の感じ方を決めます。6段階、広い順:
| 景別 | 画面 | 用途 |
|---|---|---|
| 大遠景 | 環境主体 | 場面設定、史詩感 |
| 全景 | 全身+環境 | 空間関係 |
| 中景 | 腰上 | 対話、日常叙事 |
| 近景 | 胸上 | 感情表現 |
| 特写 | 顔・部分 | 強調、感情の頂点 |
| 大特写 | 目・手 | 緊張、サスペンス |
よく使う序列:
- 大遠景 → 中景 → 特写:導入
- 特写 → ワイドへ引く:どんでん返し
- 中景 → 正反打特写 → ツーショット:対話
六、15秒の5つの構成法
Seedance 2.0 は1回あたり最大約15秒。文字数より構造が重要:
| 構造 | 書き方 | 向き |
|---|---|---|
| タイムライン | 0–3秒導入、4–8秒本編、9–12秒クライマックス、13–15秒静止 | 汎用叙事 |
| ショット番号 | ショット1、2、3と順に | 複数カット |
| 画面ブロック | 画面1、2、3と分けて | 絵コンテ風 |
| 三幕 | 導入→変化→収束 | ムード短片 |
| アクション連鎖 | AがBを引き、BがCを引く | アクション、剧情 |
プロンプト公式:主体 + 動作 + シーン/雰囲気 + カメラ運動 + スタイル/光。
七、九宮格絵コンテの手順
- AIで3×3グリッド生成
- キャラ一貫性、白区切り
- Seedance 2.0 マルチモーダル参照にアップロード
@画像1の九宮格を参照、左から右・上から下、スタイル統一、ゆっくりプッシュプル
核心プロンプト:
3×3の絵コンテグリッドを生成、スタイル:[説明]
第1コマ:導入 … 第9コマ:終わり
八、シーン別プロンプトテンプレート
括弧内を編集してそのまま使えます:
| シーン | テンプレート |
|---|---|
| 癒し系 | 中景トラッキング、ゆっくり寄る、自然光、暖色、動作は自然に |
| 商品展示 | 0–4秒CU寄り、5–9秒オービット、10–13秒引く、14–15秒静止 |
| アクション | 大遠景対峙、中景カット、スロー、引いて静止 |
| ワンカット | POV、カットなしで複数ノードを通過 |
| MV | 固定+速切、ビートでCU、最後静止 |
九、制約下の代替策
- 実在の顔が使えない:後ろ姿、シルエット、部分特写
- 著作権IPが使えない:視覚特徴の移行
- 動作が複雑すぎる:5–10秒に分割
十、参照動画でカメラを複製
Seedance 2.0 のマルチモーダルモードは参照動画のカメラロジックを学習します:
@動画1のカメラワークを参照、主体が森の中をゆっくり歩く、横から安定跟拍
@画像1絵コンテ、キャラは@画像2、シーンは@画像3、カメラは@動画1 のように組み合わせ可能。
十一、リズム早見表
| リズム | 配分 | 向き |
|---|---|---|
| スロー | 5秒+5秒+5秒 | ムード・ブランド |
| ミディアム | 3秒+7秒+5秒 | 商品展示 |
| ファスト | 2秒+10秒+3秒 | アクション・MV |
十二、よくある質問
Q:映像の専門知識は必要? A:不要です。本記事のモジュール+参照動画で初心者もシネマティックなカメラが出せます。
Q:1プロンプトに何種類の運動を書ける? A:1種類がおすすめ。
Q:15秒では物語が足りない? A:10–15秒ずつ分割生成して編集する方が安定します。
Q:日本語と英語、どちらがよい? A:カメラ用語は英語(Dolly In、Tracking shot)の方がやや認識率が高いです。シーン描写は日本語で問題ありません。
まとめ
モジュール化されたカメラワークと構造化された絵コンテで、Seedance 2.0 は映画感のあるショートを安定して出せます。
下のワークスペースで試してください: